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アルミニウム上無電解ニッケルめっき (ダブルジンケート処理)

アルミニウム上無電解ニッケルめっき (ダブルジンケート処理)とは

 無電解ニッケルめっき(むでんかいニッケルめっき)は、外部から電気を使わずに、イオン化傾向を利用して金属の表面にニッケルの薄膜を形成する方法ですが、アルミニウムは空気中に放置するとすぐに酸化皮膜を形成します。この形成される酸化被膜はめっきと密着性を阻害しますのでアルミニウム上に無電解ニッケルめっきを施す前に前処理としてダブルジンケートを行い表面に亜鉛皮膜を形成させます。この処理を2回繰り返すことにより、より密着性の高い鉛皮膜を形成させ、その上にニッケルめっきを行うことがダブルジンケート処理になります。

工程
脱脂 
アルカリエッチング
デスマット(スマット除去)
1次ジンケート処理
硝酸処理
2次ジンケート処理
無電解ニッケルめっき

アルミニウム上無電解ニッケルめっきの特徴

耐食性の向上: ニッケルは耐食性に優れているため、アルミニウムの耐食性を大幅に向上させることが可能です。

耐摩耗性の向上: ニッケルは硬度が高く、耐摩耗性にも優れているため、製品の寿命を延ばすことが可能です。

導電性の向上: ニッケルは電気伝導率が高いため、電気部品などへの応用が可能です。

はんだ付け性の向上: ニッケルははんだとの濡れ性が良く、電子部品の製造に適しています。

外観の向上: ニッケルは光沢がありますので、美しい外観を与えることができます。