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無光沢ニッケル

無光沢ニッケルとは

 無光沢ニッケルは、光沢剤を含まない、または最小限の添加剤しか使用しないニッケルめっきの一種です。一般的に光沢ニッケルとは異なり、表面がマットな仕上がりになり、以下のような特性を持っています。

特徴

均一な膜厚: めっき皮膜が均一になりやすく、微細な凹凸が少ない。

優れた耐摩耗性: 硬度が高く、摩耗に強い。

はんだ付け性・密着性が良好 後工程での処理(例:金めっき、銀めっき)に適している。

耐食性が高い: 鉛や硫黄系の光沢剤を含まないため、耐食性に優れる。

機械加工性が良い: めっき後の研磨がしやすい。

用途

電子部品(コネクタ、端子):金めっきの下地として使用

航空・宇宙産業:高耐食性・密着性が求められる部品に適用

精密機械部品:寸法精度が求められるシャフトやギア

医療機器:無添加のため、特定の用途で使用される

無光沢ニッケルと光沢ニッケルの違い