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硬質クロムめっき(Hard Chrome Plating)が「硬い」とされる理由

・ クロムそのものの性質

 金属クロム自体は非常に硬い金属であり、モース硬度で約8.5(ダイヤモンドは10)を示します。
また、硬質クロムめっきの硬さは、JIS H8615において「ビッカース硬さ HV750 以上」であることが規定されており、工業的にはHV850前後が一般的に使用されています。

鉄や鋼(200〜400HV程度)よりもはるかに高い高度となります。

・ めっき層の構造

 硬質クロムめっきは、電気めっきによって形成されるため、結晶粒が非常に微細(ナノレベル)になります。この微細な結晶構造により、硬度が増します。クロムめっきは内部応力を多く含む特性があり、脆くて割れやすい反面、塑性変形しにくいため「硬い」と感じられます。実際、硬質クロムは耐摩耗性が非常に高い一方で、衝撃や曲げには弱いことがあります。